用語集

ニューリテール

読み方にゅーりてーる

解説

リテール(Retail)は、個人客や中小企業を対象とした小売りや小口取引のことであるが、ニューリテールとはアリババグループの創業者であるジャック・マー氏が提唱する「O2O戦略」のことを指す。O2Oとは「Online to Offline」の略語で、オンライン上で接点のある顧客をオフライン(実店舗)へ誘導するマーケティング戦略である。たとえば、タオバオの体験ブランドストアでは、顧客はタオバオ専用アプリを利用しQRコード認証で入店する。商品を選んでゲートを通過すると、設置されているセンサーが感知してアリペイで自動的に決済される。自動化されていることでさまざまな運用コストを抑えられるメリットがあると同時に、どこの地域でどのような商品がどれだけ売れたかなどの大量のデータを蓄積し、通販業者はそれに基づいた適切な出店計画に役立てている。

使用例

アリババグループの次世代型食品スーパー「盒马(ヘマ)鮮生」は、ニューリテール戦略を象徴する店舗として脚光を浴びている。

関連語

  • O2O戦略/UX(ユーザー・エクスペリエンス)





監修者プロフィール
数年前、アジアのシリコンバレーと呼ばれる深センでは、日本企業が深セン企業を視察するブームが起こっていました。その時、私は同時通訳として、日本企業視察団の人たちと一緒に様々なスタートアップや起業事例に触れる機会に恵まれました。大手日系企業で働く中で、数々の企業の創新創業のパワーに感動して、深センに進出。現在は、IngDanアカデミー編集長として、深センを拠点に、中国パートナー企業の開拓・関係強化、調査やリサーチ、最新DX情報の発信を行っています。

聂 宏静(Nie Hongjing)
IngDanアカデミー編集長

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