成功するビジネスモデルを学べるIngDan Academy(インダンアカデミー)とは

2021年8月17日

5Gを始めとした最新のデジタル技術を用い、新たなビジネスを展開するDX(デジタル・トランスフォーメーション)は、経済産業省も推進を後押しする時代の流れに合致した考え方です。

一方で、ビッグデータ・AI・5GといったDXの根幹を成す技術を既存のビジネスモデルに応用する方法はまだ浸透していないのが現状です。
DXのケーススタディを得るためには、既にDXを用いて成功しているビジネスモデルに学ぶのが一番です。最新の先進事例・成功事例を学べば、日本の既存・新規のビジネスモデルにDXを活かすことができます。
DXで先行している企業・都市として挙げられるのはファーウェイ、そして中国の深セン市です。DXの先行事例を学びたい方はIngDanAcademy(インダンアカデミー)の動画サービスを利用するとよいでしょう。

1.IngDan Academy(インダンアカデミー)とは?

IngDan Academy(インダンアカデミー)は、中国のDX先進都市である深セン市の「現在」を見ることができる動画サービスです。
以下の2種類の動画を配信しています。

(1) ライブ配信
ライブ配信では、中国のビジネスに精通した学者・経営者・実務担当者など、先進事例を手掛けた当事者または分析してきた第一線の専門家が、深センで起きている各業界での新たなビジネスモデルについて解説します。

(2)アーカイブ配信
アーカイブ配信では、深センのDXの事例やイノベーション企業の市場動向などを学ぶことができます。具体的には、下記のコンテンツを提供します。

・DXをテーマとする日中起業家の経営トップ会談
・デジタル技術を生かした深センでの市民生活
・中国各界の有識者による講演
・専門家による5年、10年後の未来トレンド予測
・既存の事業モデルをデジタル活用へ転換したDXケーススタディ
・日中間で交流の場を設けたディスカッションの配信

5G・ビッグデータ・DX、最先端技術の発達により、日本のビジネス環境は急激な転換期に直面しています。環境変化の渦中で重要視されるのは、先行事例、そして成功事例です。
中国、深センでは、既に5G基地局の目標数設置が完了し、全域で5G回線を利用可能です。新たに開通した地下鉄では、5G技術を活用し統一したプラットフォームで各種システムを運用するなど、先進技術の運用事例を見ることができます。

参考:深セン市5G基地局目標数達成、全域カバー完了
https://www.shenzhen-fan.com/news-2020-08-19-shenzhen-installed-45000-5g-base-stations/
参考:日経クロストレンド「5G利用による地下鉄運営の効率化事例」
https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00327/00017/

2.IngDan Academyで得られる知識・ノウハウ

Shenzhen

DXの推進は、最新技術を用いて複雑化した既存システムを最適化し、業務効率化や生産性の向上を実現し、新たなビジネスモデルを構築することに他なりません。企業風土の根本を変革するため、経営者や執行役がDXの重要性・価値を認識する必要があります。
この際に必要なのは、DXの知識、及びノウハウです。DXの事例を自社にそのまま適用可能な例は少なく、事例ごとに適用可能なエッセンスを抽出し、集めていくことが重要です。そのため、多数の知識、事例を確認・比較する必要があります。
IngDanAcademyで得られる知識の例を2つご紹介します。

(1)中国スマートシティ事情
「スマートシティ」は日本でも聞かれるワードですが、日本においては実証実験の段階です。中国深センでは、スマートシティが既に都市で実用化されています。
IngDanAcademyのコンテンツ「中国スマートシティ事情」では、中国のスマートシティ構想について解説するとともに、深センで運用されているスマート交通などについて紹介しています。
深センでの都市交通体型を一体的に設計し、画像認識・クラウド・ビッグデータ・AIといった先進技術を利用しています。結果、交通情報のリアルタイム収集・信号制御の最適化により都市交通は軽減され、交通事故の迅速な検知などが可能となっています。

参考:中国のスマートシティ事情
https://www.ingdanjapan.com/freearchive/210607/

(2)中国版テスラ、NIOが開拓した「ユーザー中心」のビジネスモデルとは?
中国版テスラと言われる、NIOの新たなビジネスモデルを中国の自動車業界の専門家が解説しています。
NIOは中国の新興EVメーカーです。NIOはユーザー中心の新たなビジネスモデルを構築しています。

旧来の電気自動車の弱点は充電に要する時間でしたが、NIOでは充電スポットで充電パックを丸ごと入れ替えることで、充電に要する時間を低減しています。
また、修理工場に行くことなく、サービスマンが自宅まで来訪する形態を取り、ユーザーの時間を一番に考えるビジネスモデルとなっています。
IngDanAcademyへの登録で、上記のような深センにおけるDX先進事例やDXを活用した企業の運用事例を学ぶことができます。

参考:中国版テスラ、NIOが開拓した「ユーザー中心」のビジネスモデルとは?
https://www.ingdanjapan.com/freearchive/210719/

3.実際の成功事例をご紹介

深センにおけるDXの成功事例の1つは、電子機器の生産を請け負う、「フォックスコン」です。
フォックスコンの深セン工場は、2019年にライトハウス工場に認定されています。
ライトハウスとは、先進的な技術を用いて「生産性や人材育成、企業や業界の持続可能性」へ取り組む工場に対して、WEF(世界経済フォーラム)が認定するものです。

フォックスコンの深セン工場では、人工・無駄・心配の3つを低減することを目標に無人自立運転を実現しています。
生産ラインにはロボットが配置され、メンテナンスやモニタリングについても無人化を実現しています。
人材面でも、「DXマネジメントプロ」「DXテクノロジープロ」と呼ばれる人材育成体系を構築しており、DXの流れに対応した人材の育成を図っています。

DX化を達成し、アップルやHPなど、世界トップクラスのIT企業から受注を受けているフォックスコン深セン工場に学ぶことは多いです。日本においても、人材不足の面から工場のDX化は避けては通れない道です。
IngDanAcademyでは、DX化の成功事例コンテンツが追加配信される予定です。

参考:SB Cloud「フォックスコンのスマート工場戦略とDX人材育成の取り組み」
https://www.sbcloud.co.jp/entry/column/foxconn

4.まとめ

IngDanAcademyでは、深センを中心にDXを活用した新たなビジネスモデルの情報を提供しています。日本と比較して、先進的にDXを導入している実際の事例を学ぶことができるので、DXを自社でどう活用すべきかを実践的に体得できます。
無料のコンテンツも提供しているので、最新のDX事例学習を試してみてはいかがでしょうか。

著者プロフィール
数年前、アジアのシリコンバレーと呼ばれる深センでは、日本企業が深セン企業を視察するブームが起こっていました。その時、私は同時通訳として、日本企業視察団の人たちと一緒に様々なスタートアップや起業事例に触れる機会に恵まれました。大手日系企業で働く中で、数々の企業の創新創業のパワーに感動して、深センに進出。現在は、IngDanアカデミー編集長として、深センを拠点に、中国パートナー企業の開拓・関係強化、調査やリサーチ、最新DX情報の発信を行っています。

聂 宏静(Nie Hongjing)
IngDanアカデミー編集長

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