スマートアーカイブの展開、AIロボットをアーカイブに導入

2020年12月15日

ビッグデータ時代になり、アーカイブするファイルの数やアーカイブの種類も増加し複雑になっています。ファイルの効率的かつ安全な管理の為にスマートアーカイブが誕生しました。スマートアーカイブとはAIやIoT、クラウド、ビッグデータ、ロボットなどの先進技術を活用することで、自動感知能力や自動処理能力を実現させる新型アーカイブのことです。伝統的な公記録保管所において、書類管理の分散化や人間による検索の非効率、不安全などの課題があるけど、スマートアーカイブでは、これらの課題は解決できます。

達可益社は点検ロボットを天井に設置します。天井から吊り下げた点検ロボットは公記録保管所での人の出入りをリアルタイムで監視し、不法侵入や盗難を防止できます。また、多種多様なセンサーを搭載することで、温度や湿度、ガスなどを測定し、室内の環境状況をリアルタイムに把握し、書類保存に必要環境を確保します。それに、定期点検以外には、点検の時間や周期、路線は柔軟に設定できるから、異常状況が発生してしまう場合、作業員は現場に行かなくても、ロボットを利用した遠隔な状況診断は直ちに実施可能になります。

また、優艾智合社は自立走行型ロボットのプロバイダーであり、高精度な測位・ナビゲーションシステムと情報システムを構築することで、無人ファイル保管室を実現しました。ファイルを貸し出す場合、人間がファイル保管室に入る必要はなく、外にあるディスプレイでファイルの番号や所在位置などを入力したら、ロボットがキャビネットに移動し、ファイルを取り出してもらいます。ファイル返却の際、キャビネットへの収納作業はロボットが代行します。このように無人化、かつ集約的な管理を実施することで、人が資料に直接触れずに、ファイルを効率的にかつ安全に管理することが可能になります。

著者プロフィール
数年前、アジアのシリコンバレーと呼ばれる深センでは、日本企業が深セン企業を視察するブームが起こっていました。その時、私は同時通訳として、日本企業視察団の人たちと一緒に様々なスタートアップや起業事例に触れる機会に恵まれました。大手日系企業で働く中で、数々の企業の創新創業のパワーに感動して、深センに進出。現在は、IngDanアカデミー編集長として、深センを拠点に、中国パートナー企業の開拓・関係強化、調査やリサーチ、最新DX情報の発信を行っています。

聂 宏静(Nie Hongjing)
IngDanアカデミー編集長

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