パンダバス 深圳坪山区にて一般市民向け運行開始

2020年10月29日

先日、深圳市坪山区にて、深セン初のコネクテッドカー応用運転路線が展開された。市民は「パンダ智行」というアプリを利用して、無料で乗車を予約できる。

パンダバスにはミリ波レーダーなどの6タイプの計数十個の高精度・高性能の精密センサーが搭載され、これらのセンサーにより路面状況を感知し、車両、歩行者、動物など様々な路面の障害物と道路環境の変化を正確に認識できる。

パンダバスは中国企業が独自に開発した高性能の人工知能アルゴリズムを活用し「人工知能の脳」を持つと言わる。これらの先端技術によって、最終的には正確な認識、状況の対応、自主的な路線計画、歩行者・障害物回避など、L4レベルの自動運転技術が実現できた。また、パンダバスはリン酸鉄リチウム電池で駆動し、フリー充電の航続距離は250㏎です。

車内には一般路線バスの通常サービス施設のほか、「静脈認識システム」も設置され、乗客が手を振るえば乗車できる。各席の背面にはディスプレイが設置されているため、運転中、乗客が自由に各種類の番組を見ることができる。乗客の異常行動監視システムなどの安全対策も行われている。それに、車いす用の搭乗通路も特別に設計され、移動の便利性も提供される。今後無人小売システム、音声対話などの便利な機能も続々と搭載される予定である。

現在、パンダバスの運転路線は生物医薬加速器-坪山高速鉄道駅間で往復し、運転時間は平日に1日2本となる。

今後、坪山区政府は、坪山で先行実験を展開した企業をサポートし続け、コネクテッドカーの応用、商業化モデル、応用シーン及び路線を検討し、コネクテッドカー応用常態化の実現を目指している。パンダバスのほか、近い将来に、坪山区政府はもう一本のコネクテッドカー応用指定路線を追加する予定である。

著者プロフィール
数年前、アジアのシリコンバレーと呼ばれる深センでは、日本企業が深セン企業を視察するブームが起こっていました。その時、私は同時通訳として、日本企業視察団の人たちと一緒に様々なスタートアップや起業事例に触れる機会に恵まれました。大手日系企業で働く中で、数々の企業の創新創業のパワーに感動して、深センに進出。現在は、IngDanアカデミー編集長として、深センを拠点に、中国パートナー企業の開拓・関係強化、調査やリサーチ、最新DX情報の発信を行っています。

聂 宏静(Nie Hongjing)
IngDanアカデミー編集長

サイト内検索