進化する街路灯:多機能スマートポールとは!?

2020年6月1日

最近、深圳市光明区の光僑路にある4本の街路灯が、多機能スマートポールにアップグレードされました。これは、深圳市が推し進めるスマートシティにおける「既存インフラを活かしながら新インフラを導入する」最初の実証プロジェクトです。

 

多機能スマートポールには、5G基地局、スマート照明、ビデオ監視、環境モニタリング、無線ネットワーク、情報発信、緊急放送などのさまざまな機能があります。また同時に、便利な携帯電話の充電、マンホールカバー喪失アラーム、ゴミ箱のフルバケットアラームなどスマートシティにおける様々な応用シーンが実現でき、スマートシティ建設の効果的な推進役を担うことが可能です。

深圳は2020年に5G基地局を3万基新設して合計で4.5万基までに引き上げ、8月末までに5Gネットワークが市全体をカバーすることを目指しています。5G基地局を備えた新しいタイプの情報インフラとして、多機能スマートポールの建設と開発は、深圳の新しいインフラが「高速化」対応することに貢献します。

 

深圳の多機能スマートポールの運用は特区建設開発グループが担い、インフラの資源配置を含め、統合的に保守を行っています。現在、僑香路、解放路、華強北などのパイロット地区の引き渡し操作が完了し、「統合運用と保守」がスタートしました。

 

今回、光明区の光僑路は、既存のインフラを活かしつつ、多機能スマートポール化することを目指し、既存の道路に適した街路灯であることを維持しつつ多機能化を進め、多機能スマートポールへのアップグレード作業が無事に完成しました。

 

このプロジェクトは、深圳で最初の「5G +交通多機能スマートポール」を持つモデル道路を作りながら、多機能スマートポールの既存改造や効率的な統合、発展性のあるモデル建設としてし、深圳から全国全土に広げていく計画です。

 

この既存インフラからの改造プロジェクトは、特区建設開発グループ内の各部署との連動を誘発しました。5Gの投資と建設のための低コストのキャリアの提供、5Gシーンのテストと応用も加速しました。多機能スマートポール、統合パイプコリドー、通信パイプラインなどの新しいインフラストラクチャは、従来のインフラストラクチャとの有機的な統合と相互利益を実現し、深圳信託投資会社、パイプコリドー会社、市情報パイプライン会社の相互サポートと効率的な連携を促進します。深圳の「新しいインフラ産業エコシステム」の強固な基盤を構築しています。

 

パイロットプロジェクトの成功により、特区建設開発グループは、多機能スマートポールをコアとする情報インフラストラクチャの構築を促進するための取り組みを強化し、福田、羅湖、宝安、龍華、および留仙洞本部基地での既存改造と新しいプロジェクトの実施を遂げて、深圳の新型インフラの高品質な発展を推進しています。

著者プロフィール
数年前、アジアのシリコンバレーと呼ばれる深センでは、日本企業が深セン企業を視察するブームが起こっていました。その時、私は同時通訳として、日本企業視察団の人たちと一緒に様々なスタートアップや起業事例に触れる機会に恵まれました。大手日系企業で働く中で、数々の企業の創新創業のパワーに感動して、深センに進出。現在は、IngDanアカデミー編集長として、深センを拠点に、中国パートナー企業の開拓・関係強化、調査やリサーチ、最新DX情報の発信を行っています。

聂 宏静(Nie Hongjing)
IngDanアカデミー編集長

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