用語集

グローバルイノベーション

読み方
英 語
ぐろーばるいのべーしょん
Global innovation

解説

グローバル(世界的な)とイノベーション(革新)と合わせれば、単純に「世界的な改革」と訳せるが、この解釈には矛盾が生じる。イノベーションはそもそも利益や価値を追及する俗人的概念であるが、新たな発明や開発などは多くの場合、ローカルで行われているのが実情である。ローカルで起こしたイノベーションをグローバル市場に展開しようとする時には「思い込みや反発、その価値すら気づいていない。気づいたとしても半信半疑で認めようとしない。あるいは実際にカルチャーが違った。市場のニーズが違った。」などの大きな障害が生じる。グローバルイノベーションを実践していくには、世界中いたる場所で潜在的に有効な知識・情報・ノウハウを探索し獲得して活用する「メタナショナル・イノベーション」、現地特有の制約条件を克服するための「フルーガル・イノベーション」、新興国向けに開発した低機能・低価格製品を先進国で需要を発掘し、製品を投入していく「リバース・イノベーション」などの概念を適用することが挙げられている。

使用例

本社・本国に技術評価能力や技術構築能力があれば、現地特有の知識・情報・ノウハウを選別し、そして評価し取り込んで活用し、グローバルイノベーションできる。

関連語

  • ローカルイノベーション

監修者プロフィール
数年前、アジアのシリコンバレーと呼ばれる深センでは、日本企業が深セン企業を視察するブームが起こっていました。その時、私は同時通訳として、日本企業視察団の人たちと一緒に様々なスタートアップや起業事例に触れる機会に恵まれました。大手日系企業で働く中で、数々の企業の創新創業のパワーに感動して、深センに進出。現在は、IngDanアカデミー編集長として、深センを拠点に、中国パートナー企業の開拓・関係強化、調査やリサーチ、最新DX情報の発信を行っています。

聂 宏静(Nie Hongjing)
IngDanアカデミー編集長

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