BYDが世界初の5G無線対応のEV量産車をリリース

7月12日、中国大手EVメーカーBYDは新型セダンである「漢」EVを正式にリリースしました。当車種には、新型自動車用リチウムイオン電池「ブレードバッテリー」とファーウェイ5Gシステムが初めて搭載されることで、世界のEVが単なる電動化からスマート化への移行に向かっていることのシンボルとなると考えられております。

 

ブレードバッテリー搭載の「漢」EVをリリース

「漢」EVは世界初のブレードバッテリーを搭載したセダンとなります。体積利用率を従来より50%以上向上させることで、航続距離も50%以上増え、高密度の三元リチウムバッテリーと同じレベルに達しています。ブレードバッテリーを搭載した「漢」EVのハイバージョンでは、省エネ対策を推進していくことでNEDC航続距離は605キロとなり、長航続距離を求める消費者ニーズを満足できます。

ブレードバッテリーは2020年上半期から既に量産段階に入っており、初めて「漢」に搭載されました。将来は、より多くの車種に展開していく見込みだそうです。

 

ファーウェイが自動車産業をサポートしていく

「自動車を生産しない」と語ったファーウェイは、今回のBYDの発表会で自動車産業を引き続きサポートしていくと明言しました。

このたび、BYDはファーウェイのHarmony OSをベースに、それをカスタマイズした「Hicar」システムを採用しました。「Hicar」とは、人、車、家など、すべてのシーンにも応用できる汎用性の高いコネクティッドソリューションのことです。NFCによるデジタルキー、及びHiCarを利用したミラーリンクなどのアプリケーションがEV「漢」に搭載され、ファーウェイのスマホでの対応も可能となります。とりわけ、ファーウェイのスマホを利用する場合、低電力、電池残量ゼロの状態でも、NFCデジタルキーは稼働可能です。

また、同発表会では、「漢」EVは世界初となるファーウェイ5Gシステム搭載量産型車で、また、BYDの自動運転システム「DiPilot ADAS」に5G技術を搭載し、インテリジェント運転補助システムを構築していくことも明らかにされました。BYDの「漢」は、ハードウェアとファーウェイ 5Gシステムを組み合わせることによって、従来の「独立型(Standalone)」自動運転補助機能から「オンライン型」スマート運転への転換を実現しました。

EVがスマート化へ進む中、BYDとファーウェイとの連携は引き続き深まっていき、ファーウェイも自動車産業をさらにサポートしていくとの見解です。とりわけ、両社ともそれぞれの分野で中国ローカルブランドの代表的な存在であるため、こういった強者揃いの組み合わせを喜ぶと同時に、中国ローカルブランドに誇りを持ってサポートしていく決意がファーウェイから表明されました。