パンダバス 深圳で自動運転の実証試験が認可された

2020年6月11日

最近、パンダバスは深圳で自動運転の実証試験を行うことが認可され、2020年5月から9月までの間、深圳の指定道路で、交通標識と区画線の識別・応答、並走運転、路上駐車対応、信号機の認識・応答、車両の運転状況の認識・応答など10大項目合計32パターンのテストが実施されます。

パンダバスは全長12メートルで、リン酸鉄リチウム電池で駆動しています。乗車定員は87名、最高速度は69 km/h、電池電力は324.61kWh、フル充電で航続時間は8時間です。無負荷巡航速度での走行距離は約400Kmです。

このバスは、外見がパンダに似ていることに加えて、自動運転、生体認証、音声対話、ターゲット型プッシュ広告、車載監視ロボット、無人小売システム、異常行動認識・制御システム、非常時対応システムなどのテクノロジーも統合しています。応用シーンには、市内BRT(bus rapid transit)、市内バス、キャンパスバス、空港リムジンバス、空港内シャトルバスの5つのカテゴリが含まれます。

乗客は静脈認識によってパンダバスに乗ることができ、バスを降りると自動的に課金されます。関連ルールにより、このバスは自動運転可能ですが、運転手が状況を監視するために運転席に搭乗が必要です。

現在、パンダバスは江蘇省、浙江省、四川省、安徽省で運行実績があります。

従来の広告プッシュシステムと乗客の異常行動監視システムに加えて、パンダバスにはAI無人小売システムも搭載されており、乗客はバスで軽食を「ジェスチャー」で購入できます。車載無人キャビネット内のSKUは、ビッグデータを参照して必要に応じて調整されます。

著者プロフィール
数年前、アジアのシリコンバレーと呼ばれる深センでは、日本企業が深セン企業を視察するブームが起こっていました。その時、私は同時通訳として、日本企業視察団の人たちと一緒に様々なスタートアップや起業事例に触れる機会に恵まれました。大手日系企業で働く中で、数々の企業の創新創業のパワーに感動して、深センに進出。現在は、IngDanアカデミー編集長として、深センを拠点に、中国パートナー企業の開拓・関係強化、調査やリサーチ、最新DX情報の発信を行っています。

聂 宏静(Nie Hongjing)
IngDanアカデミー編集長

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